ある男性的な夫人に

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----------------------未収録詩篇(1936~1940)

性別の谷

  ――ある男性的な夫人に――

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長い時間ふたりは机を挾んで話しあつた、私は考へてみた、すると何事も話なさなかつたやうに、問題の解決は少しもなかつたやうだ、婦人と向ひあつていろ/\の婦人問題に就いてしやべるといふことが、今では全く無駄に思はれた、それでは婦人のことは誰と語るべきだらう、男達は女のことに就いてはヒットラーのやうに、偽の英雄のやうに、物事を端し折つて解決してしまふ、しんみりと男同志が女のことについて語り合ふとき――女の正体はわからないねと最後に男達は投げ出してしまふ。

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