君にとつては、お気の毒さま

歌を歌はぬことは君にとつては、お気の毒さま[#ここで字下げ終わり]踊れ、フォックス・トロットを九頭九尾の狐の妖怪味を充分に出して敵とたたかへ、前方へは煙幕を――、後方へは屁を――、

我等の狐はたしかに馬に跨がつた、巨大な現実にわれわれの歴史の位置はきまつた、そして狐と馬とは、味方と敵とは、ヒステリカルに狂はしく現実をすつとんでゆくつまり我々プロレタリア狐はブルジョア馬の尻尾を奴の把手を掴まへてゐるのだ、奴は右にとばふとするわれわれは左へ行かふとする、恐しい勢で山をくだる石のやうに飛んでゆく現実に多少の埃も立たうといふものだらう。

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