小説家は滑稽なものだ

小説家は滑稽なものだ

詩人は公然と語る喜びをもつその喜びをわかつために歌ふ、青褪めた顔を布切れにくるんで様子ぶつた日本人が歩いてゐるのは私にとつては滑稽に見えるだけだ、市民は忙がしいのでスタイリストになるひまがない文士ばかりがシャラしやらと平凡なことを難しさうに言ふためにどこかに向つて歩いてゆく、長々しい小説そんなものを読む義務を押しつけるのはファシストのやることだ、真理は君の小説の何処にあるのだ、手探りで書いた小説を眼あきに読ませようとしてゐるなんと愚劣な形式の長さよ、私は小説を読む位なら鶏卵を転がして眺めてゐるはうがはるかに楽しく真理を教へられる。

— posted by id at 02:39 pm  

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