勝つたのさ

勝つたのさ

私といふ成り上り者のために上品な奴等が路をひらいたのさなんて汚ならしい詩を書く私は名誉なことだ千年も黙殺してゐたらいゝのだただ私は品よく構へた奴等の頭へ千杯も汚ならしい詩をマヨネーズソースをぶちかけてやるさあ騒げ、騒げ、同志よ、わかり易い言葉で痛はしい国民のために祷るのだ、

私のやうに詩でないやうな詩をつくることに成功しろ、なんてチンマリと頁の空白に収まりかへつた彼等のもの思ひだらう、太陽が黄色く見えると――歌ふもつともだ、お前の眼玉は生きた眼玉ではない、煮られた魚のやうな眼でみるから、そしてお前の精神は日毎に草のやうに枯れてゆく私はイデオロギーといふホルモン料理を喰つてゐるから永遠不死の歌うたひだ、僕は勝つたのさ、勝負を誰よりも愛したからだ、なんて楽しい、フリュートのやうに悪態を吐く、お株は私のものだ、なんて嬉しい、サキソホーンのやうに吹いては唾を吐き、吹いては唾を吐く、毒舌のオーケストラよ。地球は裏返しになつても私は歌ひやめないであらう、私の心に悔いはないが時にひと知れず泣いてゐないか?それは皆様の御想像にまかす、ただ私を歌に駆りたてるものを私が知つてゐる間は私は悔いない。

— posted by id at 02:39 pm  

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