朝の歌

朝の歌

この朝の瞬間の新鮮な場所で神よ たすけ給へニコライ・インテリゲンチャ氏やイワン・インテリゲンチャ氏が大きな口をあけてロレツの廻らぬ苦しみの夜通し吸つたメタン瓦斯を吐いてゐるこの清らかな朝を汚れた智慧のアクビを連発し定職もなく労働もなく街にコーヒーを飲みにゆくぐうたらな生活を神よ、ゆるし給へ、無責任な言葉と文字をもてあそぶこと人後におちず街の悪い溜りで芸術と人生を論じて尽きずものうく手元に引きよせた朝刊新聞に[#ここから1字下げ]「午前零時 西部防衛司令部発表 最近 蒋軍閥は我が国土の空襲を 企図しあるが如し」と[#ここで字下げ終わり]あゝ、驚ろくべし 永生きすれば悔多し空の不安を満喫する

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