俳優人物詩

俳優女流諷刺詩篇

俳優人物詩

赤木蘭子論

彼女は娘役が上手で女学校三年生の感じを出すまるで生れながらの娘のやうにうまい「これは失礼――」彼女は生れながらの娘であつた筈だ

滝沢修論

『夜明け前』の主演で彼が蓮の葉つぱを頭にのつけて舞台に出てきたときはゾッとした、私といふ一観客はそのとき役者がうらやましくなつた。民衆は気狂ひにならうとしてもなりきれないものがある俳優が舞台の上で狂気を実演する幸福を考へたのだ。民衆の慾望の代弁者として俳優の表現はあくまで自由でありたい、滝沢修は言葉の俳優だ、好漢惜むらくはファウストの作者ゲーテの悩み『はじめに行為ありき』を悩みつくしてゐない、セリフの俳優滝沢が行為の俳優滝沢となる日を待たう。

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