十一月二十四日(木曜)

[#1字下げ]十一月二十四日(木曜)[#「十一月二十四日(木曜)」は中見出し] 十二時に北の本みやけへ阪急の佐藤社長の招待、あんまり嬉しくない。関西のすきやきは段々うんざりになった。三時すぎに出ると、石田を連れて心斉橋をブラつく、ドンバルでコーヒー。そごうで、道子の土産もの二三買ひ、座へ出る。京都から滝村・斎藤、打合せのため来る、配役中々面倒なり。藤田房子、妹危篤とて東京へ帰ってしまひ、三益が「お化け」を代る。それにつき又モメたり、もううるさいこと。客は満員なり。「青春」専ら受ける。今日の曲「ホーレンソーの仇討」。ハネて、竹川へ、あひ鴨を食ふ。渡辺と斎藤は、芝居裏へ送り込み、滝村と二人竹川泊り。

[#1字下げ]十一月二十五日(金曜)[#「十一月二十五日(金曜)」は中見出し] 北野劇場千秋楽。 竹川の朝、滝村と芝居裏帰りの寅さんと三人、竹川考へて湯どうふに芋入の白だし、うまいので大分食った。宿へ帰り、大西が見つけた舶来万年筆を買ひに千日前のゴタ/″\したとこへ行く、パーカーがあり、古くてやけてるがね切っても負けず、十七円半出して買ふ。それから神戸のベルネクラブ、オルドヴルから、えびのニューバーグ、鶏、しまひに火のついたパンケーキ・スゼット。たんのうした。これで三円は安い。大阪へ帰る、座へ。「お化け」に、あり合せのヅラ被ってトリテキで出る。「青春」のピアノ曲は国定忠次作曲「のしいかのアクビ」と来て、大詰では男になり大あばれ。ハネて、シャン/\/\。見物のバルベ・ルキエン・レヴィーの三外人とサンボアへ行き、チェリオ/\。

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