一月二十四日(火曜)

[#1字下げ]一月二十四日(火曜)[#「一月二十四日(火曜)」は中見出し] 十二時頃出て、帝劇へ。道子と。「潜水艦D1号」といふワーナー物、一時間四十分の長いものだが、目先が変るので見てゐられる。「ボッカチオ」は期待外れの愚作だった。出て東京会館のグリルへ行き、カレーライスの辛いのを食った。辛いってのだけがうまいのだ。座へ出る、今日も大入満員、「遠山」やりながら、「梅の下風」の芸談、手のやり方など色々考へてやる。山野は昨夜の僕の意見に対して手紙を書いて来た、いろ/\感謝する、口では言へないのださうだ。ハネ十時。屋井の招待で中洲の中村へ、座員二十名ばかりで行く。のみ、さわぎ。 ハリキリボーイの歌がすんだトタン、客席から一声、「ロッパうまくなったなア」でドッと客も笑ふ、こっちも全くテレた。

[#1字下げ]一月二十五日(水曜)[#「一月二十五日(水曜)」は中見出し] 都に、「ロッパ叱らる」とて、一昨日の警視庁のことが出た。くさりである。座へ出る、今日も大満員。夕刊にも「ロッパ叱らる」が二三出た、それで当ったかと笑ふ。楽屋へ上森・阿部・滝村・斉藤等、二月の脚本二十七日出来、同夜打ち合せる約束。「新婚」での一ばん受けるところが、「ハイ、姉さんのおつれあひ」といふところだから可笑しい。「フォリース」の歌、ハリキリのコントやっとコツが掴めて来た。今日月給日、色々な勘定取り来る。ハネは十時一寸すぎ。まっすぐ帰宅、牛肉を鉄板で焼いて食ふ。

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