二月六日(月曜)

[#1字下げ]二月六日(月曜)[#「二月六日(月曜)」は中見出し] 頬白先生撮影第一日。 今日から撮影。十時開始の由、十時と言っても何うせ中々だらう、十時頃出かける。果して、砧村へ着いてみると、一時開始とある。仮題「頬白先生」の高利貸の家のセット、阿部豊の監督は何度もリハサルをやらせるが、流石にうまく、嫌な気を起させない。ワンシーンワンカット、三分何秒流しっ放しで、丸山定夫とのやりとりを一カット。それから金を返すところ、これも二分ばかり。今日はこれだけで、はや七時過ぎとなる。新しい俳優部屋の風呂は中々いゝ。阿部と二人、渋谷のふた葉亭へ寄る。今日はチキンで美味かった。帰宅九時頃。

[#1字下げ]二月七日(火曜)[#「二月七日(火曜)」は中見出し] 一日だけ撮影あり、今日休み。 柳の家から橘の家へ。雀。

[#1字下げ]二月八日(水曜)[#「二月八日(水曜)」は中見出し] 今日も亦休み、ダレることなり。 橘夫妻と友田を誘ひて、偕楽園の夕食。 それより又橘の家へ行き、雀。

[#1字下げ]二月九日(木曜)[#「二月九日(木曜)」は中見出し] 昼、銀映座に「アヴェ・マリア」と「むかしの歌」を見、雑司ヶ谷の九日の集りへ久々顔を出した。

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