四月二十五日(火曜)

[#1字下げ]四月二十五日(火曜)[#「四月二十五日(火曜)」は中見出し] 招魂社の臨時大祭で特別マチネー、入りは七分位か、まあみっともなくないだけ、走れよ/\で昼の終り四時十分、急げば外で食事出来るからと、ホテ・グリで食事、スープ抜いてコールドラブスターとハンバーク。座へ帰ると、竹屋の学習院息子とその友来り、輔仁会でやる芝居を作って呉れと言ふ。よろしい。夜は入りよろし、「従軍記」走り、「百鬼園」半分りらし[#「半分りらし」はママ]。「鶴八」漫才すっかり手に入った。柳ゐないので自分で勘定払ひ、面倒くさいが気持いゝ。ハネ十時十分前、清水が会ひたがってるので一寸話し、銀座の第三お多幸でおでん茶めし、実にうまい。円タクで帰宅。

[#1字下げ]四月二十六日(水曜)[#「四月二十六日(水曜)」は中見出し] マチネー、ダイヤ菊愛飲者招待会といふ、気のすゝまぬことで十一時半家を出る。入りはビッシリだが、何しろひどい客で、まるで受けつけない。三益が腹痛で倒れ、注射して漸っと出たが、元気なし。女房が竹葉の弁当持参、少時のびてるとぢき夜の部。夜は八分強位。「従軍記」の時、眠くて弱った。「百鬼園」はちゃんと受けたが、此ういふものは間違ってゐると思ふ。「鶴八」三益がしょげてゐるのでハッキリしない。十時十何分か前にハネる。雨となった、女房・堀井夫妻・上山・大庭で今朝へ行く。霜ふりロース中々うまし。高槻の車の事故のため戸塚警察から呼び出しあり。しょうのない奴だ。

[#1字下げ]四月二十七日(木曜)[#「四月二十七日(木曜)」は中見出し] 九時に戸塚警察の交通課へ、女房が行って呉れた、助かった、女房は気の毒。僕は、十時起き、招魂祭の奉納余興で軍人会館へ、堀井・石田の漫才、次に一人で漫談、田舎客、おまけに子供ビービー泣き、大くさり。銀座へ出ると、夕立の如き雨、雷鳴。オリムピックへ入り、アイスコーヒーをのみ、小松へ理髪に行く。まだ雨やまず、円タクで浅草迄行き、常盤座の舞台稽古をのぞき、広養軒でハヤシライス食って座へ。入り、七分弱位、ガーンと淋しい。ハネ十時八分前。とき本へ、上森を招待、大庭・石田を連れて行き、明朗化のお礼から飲み。

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