四月三十日(日曜)

[#1字下げ]四月三十日(日曜)[#「四月三十日(日曜)」は中見出し] 三益から電話、今日は無理しても出ますと言ふ、やっぱり役者だな。座へ出る、三益が出る準備させたいにも文芸部が一人も出てゐない、呼びつけて叱る。又、楽屋内でバクチをする者ありとのニュースが入ってるので、堅く禁ずる。昼の入り悪し、六分強って程でもないか。三益出て来て、「鶴八」は助かった。昼の終り、松平晃と天ぷら、ハゲ天へ行き、ニットーコーナハウスで紅茶。座へ帰り、すぐ夜の部。入り八分強。「鶴八」の漫才、三益と言ひたいこと言って朗かだった。フィナレに、吉例「愛国行進曲」合唱。技芸賞授与、ロッパ賞をハリキリ・ボーイズの四人に。ナロー賞を久米、花井に授ける。ロンシャンから、お多幸へ。[#改段]

[#3字下げ]昭和十四年五月[#「昭和十四年五月」は大見出し]

[#1字下げ]五月一日(月曜)[#「五月一日(月曜)」は中見出し] 今日から一週間はたっぷり休養出来ると思ふと、やたら早く眼がさめる。「エスエス」に頼まれた十年前の日記を四枚書いた。中野実が三週間の暇を得て広東から帰ってゐるといふので十時頃早稲田の中野家へ行ったが、今朝もう出かけたと言ふ。東宝ビルへ行くと、意外なり、特賞が出た。ビクターへ電話して奥村を塩瀬の喫茶部へ呼び、徳山の件(八月五周年記念に出演させる件)藤山の件(ビクター復社の事)その他の要談をし、十二時、永田町映画世界社橘のとこへ行く。女房も後から来り、友田・松村・都の日色等の好敵手揃ひで、徹宵麻雀開始。

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