五月十九日(金曜)

[#1字下げ]五月十九日(金曜)[#「五月十九日(金曜)」は中見出し] 六時半起き、ダットサンで、砧へ。近くの道で、郵便配るところ、移動して成城駅で、三益とめぐり逢ふところ、三益、映画に馴れないから、間がのびてしょうがない。これで僕はアガリ。スタッフの相談をきくと今夜発で伊東へロケとか言ってる、休養がほしいから、滝村に予定を変へ一日休ましてくれるよう、その代り今夜滝村をサービスすると話し、さう定り、上山と銀座へ出て、不二家で昼食し、本社へ寄り、那波と座員の月給問題につき研究、文ビルへ行き、六月の旅の、打合せ、配役決定、連名つくり。東宝の「思ひ出のアルバム」見て、滝村と落ちあひ、赤坂の長谷川へ行き、飲みたり。

[#1字下げ]五月二十日(土曜)[#「五月二十日(土曜)」は中見出し] 今日は撮影は休み、女房とホテ・グリへ行く。西村太一に世話になってゐるので、呼ぶ。ブロスにコールドラブスター、肉の煮込み、バゞロアとプディング。吉右衛門が食事してた。それから赤坂の加藤伯母上の見舞に寄る。もう長くないとのことで、伯父上は力が無かった。橘のとこへ行く。友田・松村居て早速麻雀となる。麻雀といふ奴、勝ってると運命の順調が嬉しく、負け出すと魔につかれてるやうで不気味になる。今日は初め勝ったが、あとでひどく負けてゼロといふ成績。井うちの支那弁当とって貰ひ、美味かった。十一時近く切り上げて帰宅。

[#1字下げ]五月二十一日(日曜)[#「五月二十一日(日曜)」は中見出し] 早朝、快晴の青空の下、砧の撮影所内の池へ入り鯉を捕まへるとこ、まだ水は冷たい、これが昼前にアガリ。午後は料理屋のセット。又鯉の料理をするとこあり、鯉供養でもしたくなる。これでセットが終る。女房と竹屋夫人子供等が、農大農場苺とりの帰りだと言って来る。女房とダットサンで橘の家へ出かける。友田や松村が又ゐて、即ち麻雀になる。今日は田原屋のハヤシライスをとって貰った。勝負は僕よろし。勝ってる時の麻雀は、全く気持がいゝ。負けてる時は全く嫌だ、当りまへだが。十二時に帰る。

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