親と子の夜(遺稿)

親と子の夜(遺稿)

百姓達の夜はどこの夜と同じやうにも暗い都会の人達の夜は暗いうへに、汚れてゐる父と母と子供の呼吸は死のやうに深いか、絶望の浅さで寝息をたてゝゐるか、どつちかだ。

昼の疲れが母親に何事も忘れさせ子供は寝床から、とほく投げだされ彼女は子供の枕をして寝てゐる子供は母...

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画帳(遺稿)

画帳(遺稿)

平原では豆腐の上に南瓜が落ちたクリークの泥鰌の上に鶏卵が炸裂したコックは料理しただが南瓜のアンカケと泥鰌の卵トヂは生臭くて喰へない

盃の上に毒を散らし敷布の上に酸をまく××××旅人がその床の上に眠らなければならぬ太陽の光輝は消えて月のみ徒らに光るとき木の影...

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無題(遺稿)

無題(遺稿)

あゝ、こゝに現実もなく夢もなくたゞ瞳孔にうつるもの五色の形、ものうけれ夢の路筋耕さんつかれて寝汗浴びるほど鍬をもつて私は夢の畑を耕しまはるこゝに理想の煉瓦を積みこゝに自由のせきを切りこゝに生命の畦をつくるつかれて寝汗掻くまでに夢の中でも耕やさんさればこの哀...

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