画帳(遺稿)

画帳(遺稿)

平原では豆腐の上に南瓜が落ちたクリークの泥鰌の上に鶏卵が炸裂したコックは料理しただが南瓜のアンカケと泥鰌の卵トヂは生臭くて喰へない

盃の上に毒を散らし敷布の上に酸をまく××××旅人がその床の上に眠らなければならぬ太陽の光輝は消えて月のみ徒らに光るとき木の影...

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無題(遺稿)

無題(遺稿)

あゝ、こゝに現実もなく夢もなくたゞ瞳孔にうつるもの五色の形、ものうけれ夢の路筋耕さんつかれて寝汗浴びるほど鍬をもつて私は夢の畑を耕しまはるこゝに理想の煉瓦を積みこゝに自由のせきを切りこゝに生命の畦をつくるつかれて寝汗掻くまでに夢の中でも耕やさんさればこの哀...

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鮪が泳いできました

そこへ鮪が泳いできました鮪は図体の大きな割に臆病者で刺身庖刀の姿をみるとふるへあがつて水を掻くヒレも動かなくなるほどでしたが刺身庖刀はここでも精悍にとびかかつて鮪の一番いいところを頂戴しました鮪は泣き泣き逃げました偶然大鯛と鮪が逢ひました

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