今朝の飯

[#4字下げ]第七十三 今朝の飯[#「第七十三 今朝の飯」は中見出し]

 末には我身の家なれども今はまだ他人なるお登和嬢、男主人《おとこあるじ》の大原に近しく言葉を交えん事も憚《はばか》りありて台所口よりそっと婆さんを呼び「婆やさん、今朝はどうでしたね、御飯が無事に出来たかね」と自分は婆さんに尋ぬ...

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新主人

[#4字下げ]第七十二 新主人[#「第七十二 新主人」は中見出し]

 故郷《ふるさと》の消息《おとずれ》聞く由《よし》もなし、東京なる大原満は小山夫婦と中川兄妹の尽力によりて近頃新なる家に引移れり。下宿屋|生活《ぐらし》より一躍して仮にも一家の主《あるじ》となれば自《おのずか》ら心|寛《くつろ》ぎ...

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俄《にわか》の旅立

[#4字下げ]第七十一 俄《にわか》の旅立[#「第七十一 俄の旅立」は中見出し]

 お代が本家へ帰りし間もなく、本家の父は面相《めんそう》変えて大原の家へ入り来れり。お代の言告口《いつけぐち》を聞きてよほど心の激昂しけん、足音荒くツカツカと奥へ蹈《ふみ》込み来り「コレお国、東京の満から手紙が来たそ...

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